廃棄物からRPFへ

廃棄物から固形燃料(RPF)を作っております。
当社は、産業廃棄物の処分業者として、リサイクル事業の一環として産業廃棄物の固形燃料(RPF)化を行っております。

RPFとは

RPFとは Refusse Peper &Plastic Fuel の略で
直訳すると 紙及びプラスチックを由来とする燃料 となりますが
産業廃棄物の廃プラスチック類、木くず、紙くずを原料として
製造した固形燃料のことを言います。
大きさは、直径約2センチ、長さ約5センチの円柱状の形をしています。
RPF化により、今まで埋立や焼却処分されていた産業廃棄物を
資源として利用することが可能になります。

RPFの製造装置

 

当社施設内にあるRPF製造装置の全景です。
原料となる産業廃棄物(廃プラスチック類、木・紙くず)からの固形燃料(RPF)の製造と出荷に至るすべての工程を自社で行っております。

RPFの製造工程

RPFは、下記の工程を経て製造いたします

1.破砕機

RPFとは Refusse Peper &Plastic Fuel の略で
直訳すると 紙及びプラスチックを由来とする燃料 となりますが
産業廃棄物の廃プラスチック類、木くず、紙くずを原料として
製造した固形燃料のことを言います。
大きさは、直径約2センチ、長さ約5センチの円柱状の形をしています。
RPF化により、今まで埋立や焼却処分されていた産業廃棄物を
資源として利用することが可能になります。

2.磁力選別機

破砕された廃棄物からRPFの原料に適合しない鉄を磁力により取り除きます。

3.風力選別機

磁力選別機で取り除くことが不可能な、非鉄・ガラスくずなどの不適合重量物を、風力により選別し、RPFに適合する原料のみを次の工程に送ります。

4.定量供給機

風力選別機により送られたRPFの原料となる廃棄物は、ベルトコンベアーで定量供給機に投入されます。

5.RPF成形機

定量供給機から供給された廃棄物を成形機内で回転させたローラーですりつぶし、圧縮しながら下部孔より押し出します。(フラットダイス方式)

6.冷却コンベア

成形されたRPFは熱を持っているため、コンベア搬送中に上部から送風し、冷却いたします。

7.排出口

冷却されたRPFはここから排出し、プラスチックコンテナへ投入いたします。
そして、製紙・製鉄メーカーへ出荷し、代替燃料として使用されます。

RPFの原料

RPFの原料となるのは、産業廃棄物の、廃プラスチック類、木くず、紙くずです。
マテリアルリサイクルが難しい複合素材のプラスチックや、製紙原料になりにくい特殊な紙類でも、RPFとして代替燃料に生まれかわります。

【プラスチック】 ■原料に適したもの

プラスチック加工くず

プラスチック加工くず

ペットボトル

ペットボトル

荷造ひも(PPバンド)

荷造ひも(PPバンド)

ボックスコンテナ

ボックスコンテナ

エアパック(緩衝材)

エアパック(緩衝材)

収納ボックス

収納ボックス

ロール状フィルム

ロール状フィルム

ラップフィルム

ラップフィルム

ブルーシート

ブルーシート

人工芝

人工芝

ポリ波板

ポリ波板

カーテン

カーテン

名称と具体例
名称 略称 使用されているもの
ポリエチレンテレフタレート PET ペットボトル、ジュータン、カーレット、卵パック、繊維、食品包装用フィルムなど
高密度ポリエチレン HDPE レジ袋、瓶ケース、灯油タンク、バケツ、洗剤容器、プラスチックコンテナ、パイプ類など
低密度ポリエチレン LDPE ポリ袋、食器、洗剤容器、荷物包装ラップ、ブルーシート、エアーパック(緩衝材)など
ポリプロピレン PP PPバンド、カーペット、収納ボックス、人工芝、台所用品、レジ袋、瓶ケースなど
ポリスチレン PS 発泡スチロール、食品トレイ、緩衝材、玩具、文具、電化製品筐体部分など
ABS樹脂 ABS 住宅内外装材料、雨どい、便座、玩具、プラパレット、電化製品など
メタクリル樹脂(アクリル) PMMA 照明器具カバー、ディスプレー材料、看板、窓材、水槽、レンズ、食品容器など
ポリアセタール POM 建材、サッシ、機械、玩具、電機、などの部品、ファスナー、歯車など
ポリアミド(ナイロン) PA カーペット、カーテン、繊維、フィルム、ホース、スポーツ用品、コネクターなど
ポリカーボネート PC CD、DVD、ヘルメット、スイッチ類、ファイバーケーブル、OA機器筐体部分など

※全て検収による

■原料に適さないもの

パイプ

パイプ

タイルカーペット

タイルカーペット

浴槽

浴槽

自動車外装部品

自動車外装部品

名称と具体例
※塩素やガラスを含んだプラスチック類はRPFに適しません。
名称 略称 使用されているもの
ポリ塩化ビニル PVC 水道管、床材、ホース、テーブルクロス、トラックシート、合成皮革、ロープ、レコード、スリッパ、雨どいなど
ガラス繊維強化プラスチック FRP ユニットバス、浴槽、型枠、浄化槽、パラボラアンテナ、自動車外装部品など

※全て検収による

【木くず】

■ 原料に適したもの
木材工業廃材、解体材、新築系廃材、梱包材、その他(生木を除く)
■ 原料に適さないもの
水分を多く含んだもの(生木など)、 コンクリート・薬品などが付着したもの

※全て検収による

【紙くず】

■ 原料に適したもの
特殊紙 加工紙、ラミネート紙、紙製容器等、アルミ蒸着紙
粘着テープ ラベル、ガムテープ等
ロール状損紙 切り落とし紙
平判損紙 切り落とし紙
■ 原料に適さないもの
水分を多く含んだもの、 コンクリート・薬品などが付着したもの

※全て検収による

RPFのメリット

RPFは、排出事業者、処分業者、使用者それぞれにメリットを与えます。

排出事業者(お客様)にとって

自ら排出した産業廃棄物が、埋立処分されずに新たな資源(固形燃料:RPF)としてリサイクルが可能

CRS(社会的責任)を向上することが出来る

自社廃棄物が資源に変わることによる、循環型社会への貢献

 

処分業者(伸榮産業)にとって

埋立処分していた産業廃棄物から固形燃料(RPF)を作る

埋立処分量の抑制

廃棄物を資源に変えることによる、循環型社会への貢献

 

RPF使用者(製紙・製鉄メーカー)にとって

石油、石炭の代替燃料として使用する

石油、石炭の資源使用の抑制

廃棄物から出来た燃料を使うことによる、循環型社会への貢献 資源(石油、石炭)使用削減による、循環型社会への貢献

 

地球環境にとって

リサイクルすることにより、化石燃料(石油、石炭)資源の消費削減 埋立処分削減による環境破壊の抑制

RPFの品質データ

RPFは、製紙・製鉄メーカーの受入基準を満たしたものを製造しなければなりません。
当社は定期的にRPFの品質データ調査を専門機関にお願いしております。
成分、発熱量、廃棄物原料の混合比率、大きさなど一定の基準をクリアしたものを安定供給できるよう努めております。

RPFの分析結果

分析試験対象 単位 分析試験結果
高位発熱量 cal/g 8820
低位発熱量 cal/g 8040
水分 1.06
灰分 2.00
塩素 0.14
硫黄 0.01
窒素 0.06
アルミニウム 0.19

※全て検収による
※上記数値は、下記の混合比率で製造したものの分析結果です。

RPF原料の混合比率

廃プラスチック類 80%
木くず 10%
紙くず 10%

RPFのサイズ

直径 20mm
長さ 50mm